ジョシュアツリー国立公園へようこそ!ジョシュアツリー国立公園 (Joshua Tree National Park) には、モハベ砂漠 (Mojave Desert) とコロラド砂漠 (Colorado Desert) という2つの特徴的な砂漠の生態系が存在しています。興味深い種類の植物と生物が、強風と時折り起こる豪雨で削られた土地に根を下ろしています。真っ暗な夜空、豊かな文化史、そして超現実的な地質特性が、南カリフォルニアのこの広大な荒野の驚異を見せつけます。 ジョシュアツリー国立公園の約3,207.17 km2 (792,510エーカー) にわたる敷地内にはいくつかの施設があり、ロスアンゼルス、サンディエゴ、ラスベガス、フェニックスからたった数時間でアクセスできる真の砂漠の荒野になっています。毎年何百万人もの人々が当国立公園を訪れ、ハイキング、キャンプ、写真撮影、ロッククライミングに興じたり、静かな砂漠風景を楽しんでいます。ジョシュアツリー国立公園の繁忙期は10月から5月で、夏期は大変暑く、時折危険で激しい雷雨に見舞われます。 開園時間と開園時期ジョシュアツリー国立公園は年中、1日24時間オープンしています。ジョシュアツリー・ビジターセンター(案内所)、トゥエンティナイン・パームズ (Twentynine Palms) のオアシス・ビジターセンター (Oasis Visitor Center)、およびコットンウッド・ビジターセンター (Cottonwood Visitor Center) は10月~5月の間は毎日営業しています。いずれのビジターセンターにおいても、展示や見どころ・楽しみ方に関する情報、ジョシュアツリー国立公園協会ブックストアがあります。パークレンジャーのガイド付きのプログラムが年中提供されています。 自然と文化に関する情報源この砂漠環境に適応して生き続ける多様な植物・生物群がここを棲み処としています。このような適応は、水源が乏しく極端な温度環境に対応するのに役立っています。このような驚くべき植生物たちを見て楽しんでください。但し、この地は彼らの棲み処であり、私たちは訪問者にすぎないことを忘れないでください。道から外れて歩くことは野生生物、植物、文化資源の状態を損なったり損傷したりすることになります。 ジョシュアツリー国立公園は、モハベ砂漠とコロラド砂漠という2つの特徴的な砂漠生息地のエリアを含み、当国立公園の大半はこれら2つの砂漠地域の遷移地域になっています。公園の西半分が標高約900 m (3,000フィート)を超えるモハベ砂漠の生息環境となっています。この区域では、ジョシュアツリー、巨岩群 (boulder stacks)、ピニオンマツ(pinyon pines)、ウチワ(団扇)サボテン(prickly pear cactus)が見られます。高地にあるこの砂漠は、涼しく多湿です。他方、コロラド砂漠は当国立公園の南側にあり、チョーヤサボテン園(Cholla Cactus Garden)を過ぎたところにあります。標高約900m (3,000フィート)未満にあるこの砂漠の環境は、暑く乾燥しています。メキシコハマビシ(Creosote bushes)が風景のほとんどを占め、オコチョウ(ocotillo)、緑色の樹皮を持つパロヴェルデ(palo verde)、そして春には条件が良ければ野生の花を目にすることができます。 サンアンドレアス断層(San Andreas Fault)は、世界で最も活動的な地震断層の1つです。南西の境界部分に沿って伸びており、いくつかの見晴らしの良い場所から眺めることができます。さらに当国立公園から直接伸びる断層ラインがいくつもあります。 当国立公園の北のいくつかの地区にわたって、積み重なった巨岩(ロックパイル)があります。これらの巨岩群は、プレートテクトニクスと火山活動により、数千年前に地下で形成されたものです。地中深くで冷やされたマグマがモンゾ花崗岩(monzogranite)と呼ばれる岩石を作り、その上を覆うピント片麻岩(Pinto gneiss)として知られる岩石に貫入しました。花崗岩が地下で冷却・結晶化すると、亀裂が生じます。花崗岩が持ちあがり続け、地下水が亀裂を広げ、片麻岩は風化・侵食されます。土壌が侵食により失われると、亀裂を生じ侵食されたモンゾ花崗岩が残り、ブロックを積み重ねたように露出します。当国立公園内の岩石の形成をお楽しみください。尚、巨礫等(boulder)にペンキ等で落書きしたり、傷をつけること等は違法行為ですので、ご注意ください。 国立公園内の動物に近づいたり、食べ物を上げたり、触ったり、捕獲、または嫌がらせをすることは違法であり、また人間と野生動物の双方にとって有害です。野生生物に近づいたり食べ物を与えず、敬意をもって接することで、彼らがありのままに生活することを手助けすることになるのです。野生生物を野生のままに維持することで、彼らと自分たちの安全を守ることができるのです。
当国立公園では、春に花を咲かせる多くの野生植物等のおよそ750種の維管束植物が存在しています。当国立公園には膨大な数の木々や低木、サボテン、希少植物も存在しています。
この地域のヒトの歴史は10,000年以上遡ります。今日では15部族のアメリカインディアン(アメリカ先住民族)、主にセラーノ(Serrano)、チェメウェビ(Chemehuevi)、カウィヤ(Cahuilla)族が当国立公園を祖先の居住地であると考えています。伝統的にゆかりのある先住民族は当国立公園と共にこの風景の理解および保護に取り組んでいます。現在のジョシュアツリー国立公園となっている場所に、アメリカインディアン、炭鉱夫、農場労働者がいたのです。多くの考古学調査の場所で、訓練を受けていない目で見るとゴミに見えるものが実際には過去の住民の歴史的または有史以前の証拠であるものが存在しています。ですから、これらの場所で調査の妨げになるようなことをしないでください。この国立公園で見つけたものを写真に撮ったり、場所をメモしたり、ビジターセンターにいる公園管理者(レンジャー)に報告するなどして、この国立公園のもつ歴史や物語を守ることにご協力ください。
食事と宿泊
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Last updated: April 23, 2019