[MUSIC—ARCHIVAL, 1910–1920s: ELEGANT, FORMAL.]
NARRATOR— それではもう少し建物の奥へ進んでみましょう。右側のドアを通って、エジソンの図書館に入る通路をお進みください。この印象的な3階建ての図書館は、ダークステインを施した、サザンイエローパインの壁板を特徴としています。室内の様子は、ほとんど1920年代後期のままです。エジソンは80代初期でしたが、秘書のウィリアム・メドークロフトと共に数々の事業を自分で経営していました。
エジソンはこの図書館を多目的ルームとして設計しました。公文書保管人レナルド・デグラフです。
LEONARD DeGRAAF—ここはエジソンが重要な来客をもてなした所です。また、彼の経歴の様々な時点で受賞した賞を、展示する場所でもありました。アカデミー賞や大学、その他の学校の名誉学位をはじめとする数々の賞が、図書館の壁やバルコニーに掲げられています。この部屋は重要な儀礼的役割を果たしていたのです。また、この図書館は、発明品を製造販売するためにエジソンが設立した数々の会社の経営管理を、オフィスのスタッフと共に行う場でもあったのです。したがって株主総会や取締役会もここで開催し、事業を運営していました。
NARRATOR—図書館には約1万冊の書籍が収蔵されています。バーニー・カールソンです。
BERNIE CARLSON—世界各地から集められたこれらの書籍は、ほとんどが科学とエンジニアリングに関するもので、様々な言語で書かれています。フランス語、ドイツ語、イタリア語の教育を受け、これらの言語を読める人材を、エジソンはいつでも必要としていました。1900年代に秘書が推定したところ、エジソンは60種類を超える数の雑誌を講読していたようです。
ウェストオレンジで行われた発明プロジェクトは、その特定な題材について、すでに文書になり知られていた事柄を慎重に調査することから始まりました。
NARRATOR—エジソンの調査員は特許の調査も行い、提案された発明の特許がすでに他の人に取得されていないことを確かめました。エジソンは経歴全体で、1093件という驚くべき数の米国特許を取得しました。
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